「大丈夫?」「手伝おうか?」「本当に出来る?」
わたしが子育て中に何気なく使っている言葉です。
でもこの言葉って実は子供を不安にさせてしまうんですよね。
親が放つ言葉ってすごい威力で、【勇気】や【安心】を与えることもあれば反対に【呪い】になってしまうこともあるんです。
親は悪気なく言っている
なんせ何にも出来ない赤ちゃんの頃から見ているので、親としては心配なのです。
娘が手間取ってるなぁと思ったら、すぐ「手伝おうか?」と言ってしまいます。
1人で何かやろうとしているのを見ると「大丈夫?」という言葉が口をついて出ます。
娘が5歳の頃、自分でも後からあれは言っちゃいけなかったなぁ。と感じた出来事が1つ。
近くの郵便ポストまで1人で手紙を出しに行くと言った娘。およそ300mの距離。まぁ、目と鼻の先です。
でもまだ5歳。
少しの時間でも1人にするのが不安でした。ですからわたしはこう言いました。
「大丈夫?本当に出来る?」
娘はわたしの問いかけに「うん。1人で行く」
と返事をし出かけて行きました。
その道はすぐ横に川が流れていて、どうしても心配だったので後をこっそりとつけていくことにしました。
親の心配とは裏腹に娘は順調にポストまで辿り着き手紙を投函。
こちらもホッとし後は戻って待って居ようと、先に家へ帰りました。
その数分後。
遠くの方で娘の「うわぁ~~~ん」という鳴き声が聞こえてきました。
何があった?と驚いて様子を見に行くと、見事なまでに転んで両ひざ、手のひらから血を出している娘の姿が。
結構、血が出ていたのでこちらも動揺してしまって「ほら、だから1人じゃ無理だって言ったでしょ。」と思わず言ってしまいました。
この事があってから、娘は「自分でポストまで行く。」と言いだすことは無くなりました。
何気なく言ってしまった言葉でしたが、娘の心に大きく残ったのかなぁと今でも思います。
その言葉が不安にさせる
何か物事にチャレンジしようと思った時に「大丈夫?」「出来る?」と言われれば、大人だって自信が無くなってきますよね。
大人だってそうなのですから、子供なら尚更です。
しかもそんな言葉をかけられた挙句、失敗してしまったら「あぁ、やっぱり自分は無理なんだ」と思いこんでも仕方ありません。
子供を心配するが故に出た言葉でも、それは時に強烈な「呪いの言葉」になってしまいます。
「大丈夫」と言えば本当に大丈夫な子になる
親は子供がチャレンジしようとしようとした時は、まず心配で不安な自分の気持ちは置いておきましょう。
本当に危ないこと以外は「大丈夫」「出来るよ」と言ってあげることが大切です。
「大丈夫」と言い続ければ本当に大丈夫な子に、「出来るよ」と言い続ければ出来るまで努力する子になります。
言葉に根拠なんて必要ありません。
根拠のない言葉こそ、いざという時強さを発揮してくれるんですから。
子供にかけたい魔法の言葉ベスト3
・きっと大丈夫
・(落ち込んだり、失敗した時に)今日は、たまたま
どうですか?こんな言葉を毎日かけられたら自信を持って生きていけそうな気がしませんか?
この言葉の魔法はいつだってママやパパから、子供にかけてあげられるんです。
親の言葉が子供の人生を作っていく
最も身近に居る親の言葉が100%子供の人生を作っていきます。
子供がチャレンジしようとした時、「本当に出来るの?」と言うか「○○なら出来るよ」と言うかで全然違いますからね。
子供の時にかけられた言葉は、確実に大人になってからも影響を及ぼします。
周囲の大人を見てみると、マイナスな言葉をかけられ育った人間は確実にマイナス思考で自信がない大人になっています。
子供時代の擦りこみを努力で克服するのは相当困難ですよね。
最後に
親が放つ言葉のシャワーを浴びて子供は大きくなっていきます。
自信をもって人生を生きていけるように、子供には魔法の言葉をかけ続けてあげましょう。
心配するのも悪いことでは決してありませんが、「きっと大丈夫」と子供を信じてあげることも必要なんですね。
▲子供の自己肯定感を育てるためには、どんな声掛けが良いのか?その答えがこの本で見つかります。