子持ち女性と独身だった私

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私は、独身時代ある雑貨店でバイトしていた。そんな私と同時期で働くことになったAさん。2つほど年下だった彼女は結婚していて小さな子供もいた。子供は男の子で当時、確か1歳半くらいだったと思う。

Aさんは髪が長くパッとした美人で、はっきり喋る。よく通る声だ。反対に私は毎日身綺麗にしているつもりでもいまいちで、元場面緘黙症なので喋りも冴えない。もし同じクラスだったら友達にならないであろう人物だが、なにしろ同時期に働くことになったのでお互い仲良くしなければならない。

一緒にシフトに入った日は黙っているわけにはいけないし、最低限のコミュニケーションは取るように努力した。Aさんも色々と話しかけてきてくれた。でも私はAさんがなんとなく苦手だった。Aさんもたぶん私が苦手だったと思う。自分がそう思っているということは相手もそう考えている可能性が高い。

苦手ながらも仕事なので表面上は円滑な関係を築いた。

 

この美人のAさんはよく休む。休む理由は「子供が熱を出すから」というものだったが、子供のことなので仕方ないと私は思った。仕事に穴をあけるとあからさまに不機嫌な顔をする人も世の中にはいるが、私はそうなりたくないと思っていたのでAさんが「よく休んで申し訳ない」みたいなことを言ってきても、「子供のことなんだから仕方ないよ、気にしないで」と返事した。

と言っても、高頻度で休まれるとシフト制なのでかなりシワ寄せが来るのも事実で、「また休みかぁ」と口には出さないながらも正直思っていた。でも、子供は国の宝だと本気で思っていたし仕方ないものは仕方ないと自分に言い聞かせた。それに、その当時は私も子供がいなかったし、子供がいるとそういうものなんだろうと推測するしかなかった。

 

結局その後、私は結婚することになったので雑貨店を辞めた。辞める時にAさんは「本当は私も辞めた方が良いんだろうけど……」と言っていた。

そんなこんなで私は半年後に妊娠し、出産した。出産したある日、突然Aさんから電話がかかってきた。「出産したって聞いたからお祝いしたい」との電話だった。プライベートで何回かメールすることはあったけど、2人で会うほど仲も良くなかったし面食らったけどお祝いしてくれるという気持ちが純粋に嬉しかった。

久しぶりに会ったAさんは、子供を「可愛い!」と言って抱っこしてくれた。子供好きなんだなぁと思った。その後は生まれたばかりの子を挟んでAさんと話した。なんでもAさんは雑貨店を辞めて、今は新しい仕事をしているようだった。詳しい話を聞いてみると新しい仕事というのは「生命保険の営業」のようで、この時点で嫌な予感をひしひしと感じていた。

この時は、それ以上新しい仕事の話はしなかった。帰り際にAさんが「次は〇日に来ても良い?」と言ったので、断りづらいのもあってOKした。2回目にあった時、Aさんは子供に洋服のプレゼントを持ってきてくれた。すっごく可愛かった。がほどなくして「せっかく子供も生まれたんだし保険入らない?」と言ってきた。予想通りだった。保険の営業をしていると聞いたときからこうなるとは思っていたけど……。

でも私は、知り合いだからって保険に入るつもりは全くないので丁寧にお断りした。それからAさんから連絡は途絶えた。

Aさんと連絡が途絶えてすっきりした反面虚しさが残った。

 

子供のお祝いしたいっていうのもただの営業だったんだ。一緒に働いてた時、あんなにフォローしたのに。結局彼女にとって私は便利なコマだったというわけだ。それとも私の苦手意識が良くなかったか?

 

子供を産み私も少なからず、今まで働いてきた職場の人に迷惑をかけてきた。きっと見えないところでフォローしてくれた人もいただろう。そんな人たちに保険の営業をかける勇気はない。

で、今回の話で何が言いたかったのかというと、子持ちでよく仕事を休む人はフォローしてくれた人に感謝して下さいとは言わないけど、アダで返すのはやめてください。ということ。ましてや『お祝い』を口実にした保険の営業なんて。

 

 

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