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むぎわらしんたろう『ドラえもん物語』

f:id:mamakoso:20180330090909j:plain思うところがあって最近娘にマンガを沢山与えているのだが、ドラえもんは安心して読ませられるマンガの中のひとつだ。そんなドラえもんつながりで購入した『ドラえもん物語』。期待していなかったのだが、とても良かった。

 

大抵「あの人は(作品は)実は……」とゆかりの人物が描く物語は期待外れなことが多いのだが、この作品は例外だった。

 

実際にアシスタントとして藤子F不二雄と共に最後まで働いていたむぎわらしんたろう。知られざるドラえもんの制作現場・藤子氏の人柄についてを惜しみなく描き切っている。

藤子F不二雄その人がどれほどの情熱を注いでドラえもんを書いていたか?それがまざまざと伝わってきた。創作は情熱と好奇心がなければ完成しない。忘れがちなそのことをこの物語が思い出させてくれる。

ドラえもんを生みだした漫画家、藤子・F・不二雄と、ドラえもんが大好きで漫画家を目指した青年との真実のものがたり。

少年時代、ドラえもんが大好きだったむぎわらしんたろうはひょんなことから藤子氏のアシスタントとして働く。(憧れだった先生と実際に働ける確率は爪の先ほどもないので、この辺りむぎわらは実に運が良い。)

 

マンガの中で藤子氏は真面目で人間味がある人物として描かれている。

一介のアシスタントだったむぎわらの自作マンガに真摯なアドバイスを贈ったり、バスの中で偶然出会った時には読んでいた本をわざわざ閉じてくれる気遣い屋の一面ものぞかせる。(こういうことが出来る上司は実に少ない)

極めつけはこのシーン。

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体調を崩してドラえもんの原稿を事務所まで持って行けなくなった藤子氏のために、むぎわらは自宅まで原稿を取りに行く。

原稿に目を通すむぎわら。藤子氏が声をかける。

「アイスでも食べませんか?」手には2つのアイスが握られていた。「この練乳のかき氷アイスが好きで、冷凍庫に入っていると安心するんです」地べたに座りながらかき氷を木のスプーンでつつく。

国民の誰もが知っている漫画家になっても安いアイスを木のスプーンで食べる、って何だか良いなぁと思う。

2人の間には穏やかな時間が流れる。

 

有名な漫画家(手塚治虫など)には強いクセがあるイメージだったので、藤子氏の人物像を伺わせるエピソードの数々は興味深い。

 

ドラえもんにかける情熱も凄かった。

マンガ中のドラえもんの縦線は一本一本手書きで書く。晩年体調不良が続く中、原稿にびっしりと書かれたアドバイス。藤子プロのスタッフに宛てられた手紙『「藤子プロ作品は、藤子本人が書かなくなってからグッと質が上がった」と言われたら嬉しいのですが』という言葉。

そして、意識がなくなる直前まで、ドラえもんの原稿を書いていたこと。

私たちが想像する以上に藤子氏のドラえもんに対する愛は深い。

 

『ドラえもんプラス』一巻に藤子氏のこんな言葉が書かれている。

ぼくは不思議なことが大好きです。空飛ぶ円盤とか、ネッシーとか、超能力とか……。それで、そんな不思議なものがいっぱい出てくるまんがをかきたいなと思ってドラえもんを考えたのです。ぼくは、とても楽しく「ドラえもん」をかきました。みなさんにも、楽しく読んでいただけたらうれしいと思います。

「こんなこといいな できたらいいな……」初期のドラえもんの歌詞にあるように、ドラえもんとはまさに不思議大好き少年の夢の続きだったのではないか?ドラえもん物語を読んだ今はそう思わずにはいられないのである。

 

 

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