大好きなもので子どもを洗脳しようとしたら

私は椎名林檎とかcharaとかaikoとかBUMPが堪らなく好きな人間なのだが、子どもが産まれる前から「母親の好きなもので溢れた生活をさせたら、どのような人間に育つのだろう」と考えていた。

 

音楽だけではなく本もそうです。

 

ひょっとしたら好きな本について語りあえたり「椎名林檎良いよね」なんて語り合える子に育つのではと期待と実験感を抱いて、娘が生まれた直後から洗脳行動を始めた。

 

まず本好きな子どもにするための下地として、言葉が分からない時点から読み聞かせをいっぱいした。

読んだ本は、特に私が思い入れのあるわけでもない『不思議の国のアリス』『桃太郎』『さるかに合戦』『雪の女王』などです。

子守歌は自由に、aikoのカブトムシとかBUMPのスーパーノヴァとか椎名林檎のありあまる富とかcharaのスワロウテイルバタフライをその日の気分によりチョイス。(それに童謡を組み合わせる形)

 

子が保育園に入った頃からこちらも仕事を始め、寝る時間にはぐったり疲れていたので、読み聞かせや子守歌を唄う余裕はなくなっていたのだが、それでも出来る時にはやった。

この時点でまだ子どもから「椎名林檎しゅき」「本よむ」と言った言葉は聞きだせない。代わりといっては何だがいないないばぁの『カエデの木のうた』が大好きだという情報を本人から入手した。

そして小学校入学。

もう子守歌と読み聞かせは必要なし。

そこで私は子どもと二人で遊んでいる時はBGMがないとモチベーションが上がらないのでユーチューブで椎名林檎のライブ映像を流しながら遊ぶよう心掛けた。

車で移動中はBUMPのガラスのブルースを流す。

どうしても眠れそうにない時だけキンドルを利用し、ハリーポッターを読みきかせ。

 

さぁ私の努力の結果はどうなったでしょう。

 

子は私が椎名林檎を流すと「えぇーまたしいなりんごぉ」と言って耳を塞ぎ、車中でガラスのブルースを流しても無反応、charaやaikoを口ずさむと校歌でかき消してくる。

本はちゃおホラーコミックを愛読。(最近は人間回収車にハマっている)

 

「大きくなったら一緒に椎名林檎のライヴ行きたい」との母の野望は打ち砕かれ、好きすぎるものを押しつけると興味を失ってしまうんだという感想だけが私の心に残った。

 

自称サブカル女子をもう一人、生産しようという試みは見事にスベったわけです。

 

でも、自称サブカル女子なんてなんにも得しないし本人の自己満足だけなので、私の好みに染まらず子は子で好きなものや嫌いなものを見つけてくれて良かった。生育環境にある程度左右されるとはいえ、親子でも全く別の感覚を持って生まれてくるわけですから当たり前なのですが。

※ちなみに子は現在SHISHAMOにハマっている。「えぇーしいなりんごぉ」と言われてからBGMはこれまた子が好きなどうぶつの森『けけパリ』『けけボッサ』にして遊んでいます。

何だか椎名林檎にごめんなさいしたい気分。